情報工学部生のための「応用情報技術者試験(AP)」学習計画
はじめに:なぜ今、応用情報なのか?
この記事は、私自身の学習計画であり、同じように応用情報技術者試験(AP)の合格を目指す情報系学生の助けになればと思い執筆しています。
私は現在、情報工学部の2年生です。 2年後期の授業期間が終わった春休みの期間でAPに挑戦しようと考えています。その理由について、まずは整理します。
- 大学で学んだテクノロジ系の知識を総復習するため
- 情報工学分野の体系的な知識を正しく理解していることの「証明」として活用するため
- (目標である)大学院進学を断念した場合の、キャリアの選択肢を確保するため
- 就職活動を有利に進めるため
私の学習戦略:大学の講義をどう活かすか
情報工学部の学生として、大学の講義で得た知識はAP試験における大きなアドバンテージとなります。 私の戦略は、このアドバンテージを最大化し、不足している知識を効率的に補うことです。
強み(アドバンテージ)の分析:大学で履修済みの分野
大学の講義で学んだ以下の分野は、APのシラバスと直結しています。 これらの分野は、参考書でのインプットよりも「過去問演習」を優先して知識の精度を高めることが効果的だと考えています。
私の場合は、以下の分野はすでに大学2年前期までに学習済みの内容である。 多くの情報工学部生は2年時までにこれらの基礎知識は大学の講義で学習していると思います。
- 基礎理論・アルゴリズム:
- C言語やJavaなどのプログラミングに関する講義
- アルゴリズムとデータ構造の講義
- 1年時の情報工学における基礎講義(コンピュータ概論など)
- 情報数学、数値解析などの数学分野の講義
- コンピュータシステム:
- コンピュータアーキテクチャや論理回路などの講義
- データベース *データベースシステムの講義
弱点(自習が必要な分野):大学で未履修の分野
逆に、大学のカリキュラムではまだカバーされていない、または重点的に扱っていない分野は、参考書で基礎からインプットする必要があります。
- マネジメント系:
- プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
- ストラテジ系:
- 経営戦略、システム戦略
具体的な学習プラン
上記を踏まえ、午前・午後で戦略を分けて学習を進めます。
午前試験(知識系)
- 強み分野: まず、過去問を解き、どこの分野の内容を忘れているのかを確認する。間違えた箇所の周辺知識の復習を行います。
- 弱点分野: まずは参考書を一読し、全体像を掴んでから過去問に取り組みます。
午後試験(記述系)
配点が高く、合否を分ける午後試験こそ、大学での経験が活きる場所です。
- 問1(情報セキュリティ): (必須)
- 問(プログラミング): C言語を選択予定。大学の演習課題や資料を復習し、「読む」スピードを上げます。
- 問(その他選択): 学習していく中で得意な分野と苦手な分野が明確になってから決めます。
おわりに:次の目標
APは来年度からCBTになるということでまずは春休み明けに受験できるように勉強を進めていきます。合否はさておき、ここで得た体系的な知識を、今後の専門分野(情報理論、符号理論)の学習や、大学院進学 に活かしていきたいと思います。